どうも!ヤマゾーです。
甚大な被害を出した北海道胆振東部地震の発生から半年が経とうとしています。
当初は、ろくに非常時の準備をしていなかったため行き当たりばったりの行動しかとれずにいました。これを教訓に「落ち着いたら非常時の準備をしよう」と考えていましたが、直後に購入したものは冬に向けての「ポータブルストーブ」くらいでした。ごたごたした中でしたのでおいおい揃えていこう。と思いつつも月日が経つうちに「非常時の準備の大切さ」は薄らいできていました。
それから三か月ほど経った去年の12月のことですが、前々から頭の中にあった「蓄電池」の購入を決意しました。蓄電池とはいうものの、太陽光発電システムに連系できる大容量の蓄電池は値段も張ってさすがに無理なので、一桁万円で買うことができる「ポータブル電源」にしました。
今回購入した蓄電池は「LACITA」というところの蓄電池です。
容量は「444W」ということで、kWにすると「0.444kW」です。AC出力400wということで最大消費電力400w以下の電化製品への給電ができます。
大きさ:正面から見て134mm、幅134mm、奥行き307mm
重さ:5㎏
iPhone SEと比べるとこんな感じです。色々な蓄電池がありますが、同じくらいの容量の蓄電池の中では小さい方です。コンパクトといった方がいいでしょうか。
体重計で重さを測ると、きちんと「5㎏」でした。当たり前か。
正面から見ると、AC出力3口、USB出力3口、DC出力2口あります。
この蓄電池、内臓バッテリーに使用しているのは「三元系リチウムポリマー」を使っているようです。よく耳にする「リチウムイオン」とは違うようです。販売元がいうには「安全性が高い」ということですが、ネットで調べても「安全性が高い」決定的な根拠はわかりませんでした。
ヤマゾーが調べた中で出てきたのが、
~「三元系」というのは「ニッケル」「マンガン」「コバルト」の3つの頭文字を取った化合物系で、コバルト系よりも安全性を高め、車載向けに改良されたものとなります。ホンダPHV向けに供給されていたりします~
ということでした。
~「コバルト系」というのが、正極に「コバルト酸リチウム(LiCoO2)」を使用しているもので、1991年に世界で最初に商品化された最もスタンダードなリチウムイオン電池です~
さらにさらに、
~リチウムポリマー(電解質)、一般的にはリチウムイオン電池は電解質に有機溶媒(炭素が含まれているので燃える)を使用しています。この電解質にポリマーを加えてゲル化したものをリチウムポリマー電池といいます。ポリマーはゲル状なので液漏れはしませんが、引火しないわけではありません。形状が比較的自由なため、携帯電話やスマホ、タブレット、デジカメなどに幅広く使用されています~
購入した「蓄電池」の容量は実際にどれくらいあるか
蓄電地の容量が「444w」とありましたが、実際にどのくらい使えるものなのでしょうか。照明器具を使って実験してみたいと思ます。
実験に使う照明器具は省エネ電球(消費電力22w)、LED電球(消費電力11w)、卓上ライト(消費電力27w)、の3つ、合計消費電力は60wです。
これらを3か所あるAC出力口に差して電源を入れると、
①きちんと明かりは点くのか。
②どれくらいの時間明かりは点灯するのか。
を実験します。
蓄電池をフル充電完了!
きちんと明かりはつきました。
では実験スタート!!
実験スタート時刻:2019年2月21日午後2時24分
約2時間経過。
照明はついていますね。電池残量は・・・
2メモリ減って、残り3メモリ。意外と減るの早い!?
それから、午後7時前、午後7時半頃、午後8時ころの様子です。
照明の明るさに変わりはありません。午後8時頃の電池残量は「2メモリ」です。前回から3時間半で1メモリ減りました。おっ!意外と粘ってるな。
それからさらに1時間20分経過・・・
実験開始から約7時間。まだ明かりは点灯しています。
この時の日時は、2月21日午後9時20分でした。
電池残量も残り1メモリになり、もう少しで明かりが消えそうだなぁ。と思っていた矢先の2019年2月21日午後9時22分、胆振地方中東部にて最大震度6の地震が発生!!
札幌も北区や手稲区で震度5弱を観測しました。ヤマゾーの家も震度5まではなかったと思いますが、結構揺れました。実験をしている部屋の隣部屋にティモとスンスンがすでに寝ていたので、大丈夫かと思い様子を見に行くと、揺れに気付き目を覚ましたティモが
「地震!地震!!」
と慌てふためき、寝ているスンスンを起こそうとしていました。
出たよ、これぇ~
「大丈夫だって!起こさなくていいから!」
と、ティモを制止。
びっくりしたのわかるけどさ、寝ているスンスンを今起こしてどうする?9月6日の時とおんなじです(;'∀')
揺れは短く大事には至りませんでしたが、ふと
停電時の非常時のために蓄電池を買って、もしかしたら今それが必要になるかも知れない時に何時間明かりが点くかの実験をしていて、もうすぐ電池の残量が無くなりそうなのです。
「よりによって今かぁ。タイミング悪いなぁ・・・」
と思っていた午後9時30分、今まで煌々と点いていた明かりが一斉に消えました。
「災害は 忘れたころに やってくる」
もとい
「災害は 来ちゃダメな時に やってくる」
というわけで、この時は停電にはなりませんでしたが、一瞬ヒヤっとしましたね。
約7時間点灯していたので、60w×7時間=420wの電力が使えたことになります。
DC→ACへの出力なので、変換ロスで実際に使える容量はもっと少ないのかなと思っていましたが、意外に使えましたね。
今回は実験のため、消費電力が大きい電球を使用しましたが、停電時の明かりとしては、LED電球2個の明かりでも十分です。なので、消費電力11w×2個=22w。LED電球使った場合は約19時間使用できます。
ヤマゾー宅の冷蔵庫だと、消費電力が105wなので、420 ÷ 105 = 4 で約4時間。冷蔵庫はずっと稼働しているわけではないので、省エネモードにしたりするともっと長い時間稼働させることができるでしょう。
この蓄電池を利用し、停電時は日中に太陽光発電の非常運転で冷蔵庫を稼働させたり、蓄電池や充電池に充電し、夜間の照明やラジオ、テレビの電源として使ったりすることができます。また、翌日の天気が悪そうなときには蓄電池を使わず温存し、充電池を使った照明にするなどして幅を持たせることができますね。
また、非常時でなくても、キャンプの時など夜の明かりの電源としても十分すぎほどの容量があるので、夏のキャンプの時に使ってみたいですね。
今後、ヤマゾー家ではせっかく蓄電池を買ったので、1年に1回程度(夏がいいかな)、夜の明かりは蓄電池の明かりのみで過ごし、翌朝には太陽光発電を非常運転にして、蓄電池に充電、冷蔵庫を動かす。までを工程とした「停電訓練」を取り入れてみたいなと思ってます。
たぶん、反対されるだろうな~(笑)