どうも!ヤマゾーです。
一時期の厳しい寒さは緩んできたものの、北海道は依然として寒い日が続いていますね。
先日回覧板で排雪日程と排雪作業に伴うボランティアを募っていたので、ボランティアに参加することにしました。
そして今日と明日にかけて、町内に年に一度の排雪作業が入ります。今日はそのボランティア活動のお話です。
※ 途中で毒舌になりちょっと激しい内容となっています。閲覧注意(笑)
本日朝8時に公園にある防災資材庫に集合しました。中に入るとほぼほぼ「おじいさま」たち(笑)
と挨拶すると、次々と
「おう!よろしくね!」
「若い人が来てくれるとありがたいわ!」
と、歓迎ムードで声をかけて頂きました。普段事あるごとに「自分も年とったなぁ~」と感じている次第でございますが、今日のこの中では若造もいいところのペーペーです(笑)
右も左もわからないヤマゾーは「今日は何を手伝えばいいのか」を聞くと、
「安全確認」と「残雪処理」
との事でした。
排雪作業中に人が通ったりするときに声をかけたりして注意を促したり、重機が入った後というのはどうしても雪(ほぼ氷の塊)の取り残しがあります。それが住宅の間口に残っていた場合に出入り口を確保するための除雪作業をするというものです。
町内会の排雪作業といっても、基本的には排雪業者さんに頼んでその業者さん主体で排雪作業がおこなわれます。その手順などは専門の業者さんが全て組んでくれるので、我々は「主人公」ではなく、あくまで「脇役」です。
なのでニュアンス的には、「がっちりやるぞ!」ではなく「排雪してくれるっていうんだから皆で協力しましょうや~」的な感じです。この感じわかるでしょうか(笑)
というわけで、さっそく作業に入ります。
排雪するにあたって、まずは「除雪中」という旗を各所に立てて「町内会以外の人」に「今この町内では作業してますよー」ということを周知します。
何でもないように見えるこの「旗立て」ですが、いざ自分でやってみると
「旗を立てる場所ここでいいのかなぁ」
と不安になります。
まあ悩んだ挙句、最後は「ここでいいや!」って感じですが。
しばらくした後、重機が入ります。
まずは除雪車で雪を道路左に寄せていきます。
ガリガリと轟音をたてて道路に積もっている雪(氷)を削っていきます。
当たり前ですが、重機ってすごいですねぇ~
何人もの人が何時間もかかるような作業を簡単にやってのけます。
そして「ロータリー除雪車」で寄せた雪を横付けした「ダンプカー」に積んでいきます。ここから本格的な排雪作業の開始です。
ローターで雪を巻き上げてどんどんダンプカーに積んでいきます。その能力たるやものの2~3分でダンプカー1台分がいっぱいになります。
ここまでくると雪がギュッと圧縮されて、「雪」を積んでいるというよりも「砂」を積んでいるような感じです。
雪山を削っていくのですが、電柱や塀のギリギリのところまでしてくれます。重機の能力だけでなくその腕前にも感嘆します。さすが職人ですね!ダンプカーがいっぱいになると出発して、後ろで待っていたダンプカーがロータリー車に横づけする。という流れで作業は進んでいきます。雪を積んだダンプカーは30分ほど離れた雪捨て場まで運んで雪を下ろしてまた戻ってくるという工程です。今回は24台のダンプカーでこの作業を回したそうです。
少し進んだところで先が詰まってしまいダンプカーが渋滞しています。どうやら路上駐車の車が排雪作業の邪魔をしてスムーズにいかないようです。
町内の皆さんには事前に排雪作業が入ることを周知しているのですが・・・
正直迷惑です。
予定外の路上駐車ですが、車をよけてもらうよう持ち主に連絡をします。ここで町内会の役員の出番です!
やっとのことで連絡が取れ車を移動させましたが、結構な時間のロスです。
ヤマゾー、ここでイラっとしましたが我慢です。あくまでお手伝いの一員ですので。。。
このように重機が通った後には必ず「取り残しの雪」があります。これが住宅の間口に差し掛かかると出入りに支障が出るので、これを崩して間口を広げます。
なんせ重機で寄せた後の雪なので重いし、固いし・・・数人で寄ってかかって雪という名の氷と格闘です。そんな中、平気で重機のそばを通っていく通行人。。。そういった人にも気を配りながらの作業です。
「自分が通るんだから重機は作業を止めろ」と言わんばかりの通行人。
残雪で塞がった駐車場の間口を広げている最中にクラクションを鳴らして猛スピードで出ていく車。。
お手伝いで来ていたとある人は「除雪中」という旗が立っているにもかかわらず車で侵入してきたので迂回を頼んだところ、
「だったら入口のところでちゃんと誘導しなさいよ!」
と言われたとか。。。
ちょっと違うんでない!?
もちろんそんな人ばかりではないですけどね。だいたいの人は
「渡っていいですか?」
「この先(車)通れますか?」
って聞いてくる人が多いですよ。
でも、そんな中「我関せず」的な行動をとる人がいると目立つわけです。
いや、はっきり言います。
「邪魔」
いいですか、この排雪作業はあなたが道路に捨てた雪をおかたずけしています。
えっ!?
「俺は雪を道路に捨てていない」って!?
そうですか。あんたはえらい!
ではあなたが普段使っている道路が雪が積もってズブズブなので、通り易くするためにしているんですよ。
しかも何日も前からこの作業が入ることは言ってるはずですよ。
だからと言って「こっちのいうこと聞け!」と言ってるわけじゃない。
もちろん今あなたが「この道を通りたい!」ということはわかる。でも北国に住む以上こればっかりはしょうがないと思わないかい!?「うちは排雪しなくていいから」って思ってても、あなたのとこだけ排雪しなくて段差がめっちゃできても困るし後で文句言ってくるっしょ。
排雪入ったら道も広くなるし、車が交互通行できるようになるっしょ。同じ地域に住むなら少し我慢しないかい!?もちろん一方的に「我慢しろ!」とは言わない。言ってくれたらできるだけ協力するから相談してくれないかい!?
要は、
「もう少し協力するふりできない!?」
ってことなんです。
そうすれば、排雪作業がもっとスムーズにいくのになぁ~
雪山を削った後の様子です。
高さは2メートルほどでしょうか。
雪山を削ったのは機械ですが、積んだのは「人」です。
積んだことを全て否定するつもりはありません。雪国に住む以上仕方がありません。生活するためですから。
今日は「燃えるゴミ」の日ですが、排雪作業が入るため市の清掃事務所と連携して午前8時までにゴミを出すよう周知しています。
しかしというかやっぱりというか、8時以降、しかも10時過ぎにゴミを捨てに来る人がいるんですよね。
そんなときは役員の人が声をかけて、ゴミ収集が終わっているから持ち帰ってもらうのですが、ふと目を離した隙に・・・
そもそもゴミ出しの時間過ぎてるし。しかも捨てているの人の敷地だし。
「恥を知れ」
っていうか、こんな奴が近所に住んでいるかと思うとこっちの方が恥ずかしいわ。
なんてことがちょいちょいありましたがそれもごく一部で、作業中は普段はあまり話す機会のない年配の諸先輩方と他愛もない話をしながらでしたので、新鮮というか実に楽しい時間でした。
作業にも慣れ、自分で動けるようになってきた。そんな時に事件は起きました。
除雪車が雪を集めている最中、大きな通りから1台の黒い車が侵入してきました。入ってきた道は狭く、除雪車の切り替えしがきかないようなところです。
除雪作業に気付いてすぐに車は引き返すだろうと誰もが思える状況でした。
ところがその車は、除雪車にどんどん近づいていき除雪車の後ろにピッタリと付き除雪車の動きを止めてしまいました。いわゆる「幅寄せ」です。
除雪車の運転手さんも「こっちは無理だから引き返してくれ」と、運転席から車に向かってジェスチャーを出しています。車の運転手にもそのジェスチャーは見えているはずです。しかし、車は一向に動こうとしません。
次の瞬間、その車から黒い革ジャンのようなものを着て、少し茶色いスモークの入った眼鏡をかけた50代半ばの素敵なオッサンが降りてきました。
車を降りたオッサンは、何かを叫びながら除雪車に向かっていきました。ヤマゾー、こりゃダメだと思い「すいませ~ん、除雪中なので迂回して下さ~い」と言おうと、そのオッサンに近づくなり、
オッサン「通れねぇべや!何やってんのよ!?」
と、ヤマゾーに向かって言ってきました。見渡しいいところ曲がって入ってきて、何やってんのよ?と言われても見たらわかるしょ。と心の中で突っ込みながらも出鼻を挫かれたヤマゾー。返す言葉がなく
ヤマゾー「はい?」
と言うのが精一杯でした。すると続けざまに
オッサン「通れねぇなら入口のところで誘導しろや!」と来ました。そこまで言われるとさすがに
ヤマゾー「いや、入口に『除雪中』の旗立ってますよね?」
オッサン「旗だけじゃわかるわけねえべ!お前ら何やってんのよ!」
出た、出たぁ。いかにもクレーマーが言いそうなこと。クレーマーの教科書みたいな人ですね、あなた。そんな感じのやり取りが続くこと少々・・・
とうとうヤマゾー、ここでスイッチが入ってしまいました。
ヤマゾー「何?こっちはボランティアで来てるんだ。っていうか、お前の今の言い方なんなのよゴルァァァ!!」
オッサンはキョトンとしてトーンダウン。しかし、
オッサン「いや、だから旗だけじゃわからないって」
ヤマゾー「それはわかったって。こっちは少ない人数でやってんだって。だからその言い方なんなのよ。」
オッサン「いや・・・それは申し訳ない。」(申し訳なさそうではない)
ヤマゾー「だから旗立ってるでしょって。運転手さんこっち来れないってやってたでしょ!っていうか、そっちが先に言ってきたんだろ?その言い方なんなのよ。」
オッサン「それは申し訳ない。戻ればいいんでしょ!?」
ヤマゾー「だから運転手さん、そやって言ってたべさ!」
ここで除雪車の運転手さんが「なんだって言ってるのよぉ!」と運転席から顔を出してきました。
ヤマゾー「なんか文句言ってきたから戻れって言っときました。」なんてやり取りをしているうちにオッサンはそそくさと退散。気づくといませんでした。
今日、これまでの排雪作業に対する「第三者」のわがままぶりにヤマゾーの怒りをとうとうこのオッサンにぶつけてしまいました。
オッサンの気持ちもわかる。自分が行こうとした道を曲がってから通行できません。ってわかったらそこにいる人に何してるのよ。って言いたくはなる。でもオッサン冷静に考えましょうや。オッサンがオラついた相手は、「除雪のプロ」でも「誘導員」でもなく、ボランティアで来ている雪かきの若造なんですよ。もう少し言い方ってものがあるんでないかい!?こちらの対応が気に食わないって駄々こねて排雪作業の邪魔をして警察呼ばれて怒られるのオッサンの方ですよ。そのために警察署に「道路使用許可」を取ってるんだから。警察官の前で「旗立ってるだけじゃわからない。こいつら何やってんのよ?」って言える?きっとこのオッサンは言えないでしょう。そういう「強い者に言わずに弱い者には言う」ようなことはしちゃいけないですよ。だからオッサン、もっと
「一生懸命やっている人に、思いやりを持って、やっていこ~~~~~」
せやろがいっ!!
元の場所に戻ると、遠くから様子を見ていた役員の人たちが心配そうに「何かあったのかい!?」と声をかけてくれました。
ヤマゾー「さっきのオッサンが入口で誘導しないとわからないだろ!って文句言ってきたから、こっちはボランティアでやってるんだから文句言うなって言ったら帰っていきました」と、言うと
「さすがだねぇ~」という言葉をもらい、ちょっと照れてしまいました。続いて、役員の人たちから「さっきの人、うちの町内の人じゃなかったよね?」との問いが。
ヤマゾー「た、多分違うと思います(;'∀')」
役員「ならいいんだけどさ~(笑)」
ヤマゾーの中では、
オッサンが除雪中と知らずに道路を曲がってくる→目の前に除雪車がいて行く手を阻まれる→オッサン「除雪なんて知らね~よ、そんなもん。どけろ。」しかし除雪車避けない→オッサン「ほぉ、いい度胸だ。誘導してないのは格好のクレーム材料だな。一丁文句言って謝らせてやるか!」車を降りて除雪車に近づき威嚇する→オッサン、止めに入ったヤマゾーにゴルァ!するもヤマゾーに「いきなりゴルァ!とは何だゴルァ!!!」され、「やっぱりそうだよね」と意気消沈→運転手も出てきて形勢が不利だと気付く→オッサンそそくさと退散。「この町内の奴やべぇ」
という図式が出来上がっていて、「除雪しているのを知らない人=うちの町内会の人ではない」、故に「除雪中で道が通れないと文句を言ってくる人=通りすがりクレーマー」と決めつけて、今後顔も合わせることもないだろうと言いたいこと言ってしまいましたが、確かに文句言ってくる人がみんな「部外者」とは限らないですよねぇ。。。
オッサン、怒りをぶちまけてすまんかった。もっと大人の対応をすれば良かった。心からそう思ってる。えへっ(*‘∀‘)
でも今日の活動に限って言えば、「ここまで来て道が通れないと言われても困る。入口で誘導してくれないとわからない」などといった「お客様は神様」的なクレームは受け付けなくていいと思うんですがねぇ。今日の排雪は「町内に住む人の町内に住む人による町内に住む人のための排雪」ですよね。
せっかく重機が入って排雪やってもらえるんだから、作業が安全でスムーズにいくことが大切だと思いますけどね。そのためにみんなで協力すると。それでも「入口で誘導しろ」というなら、やりますよ。そのかわり「スコップ渡すから間口の除雪お願いします」ってなりますよね。人手がいれば何でもしますよって。
人手がいれば様々なことに対処できるし、「通れなくて困ってる人」がいれば、じゃあどうしようか。こうすればいいんじゃない?っていう知恵も出てきます。それがうまくいくと「通れない」と言った人は「いやぁ、わざわざ通してくれてありがとう。今度手伝うわ!」となるかも知れないし、「通してあげた」人は「ありがとうって言ってくれてありがとう!」となるかも知れません。こうして「ありがとう」のミルフィーユを作ることで、「とてもおいしい町内会」が出来上がるのではないでしょうか。
それには何が大事かって、まずは参加することが大事!
いや、でも時間がないから町内会活動に参加できないし、、、。って言っているあなた。実際に参加できなくてもいいんです。参加している気持ちがあればまずOK!🙆意識を向けることが大事なんです!みんなで
「ありがとうのミルフィーユ、作ってこぉ~~~~」
せやろがいっ!!
お昼にお弁当が配られて、午後4時くらいまでお手伝いをさせてもらいました。
帰りに「ほんの気持ちだけど・・・」と、お茶と缶コーヒー、お菓子と箱ティッシュをもらいました。
色々勉強した町内会のお手伝いでした。