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点検依頼の結果

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どうも!ヤマゾーです。

スピヨ太陽光発電所が稼働してから、発電実績がどうもよろしくないということで、昨日点検をしてもらいました。その時の結果報告をしたいと思います。

まず点検の結果は・・・

 

 異常有

 

でした(゜o゜)



異常発見までの点検の様子はというと・・・

点検は担当者である支店長と電気工事の資格を持った社員の二人が来ておこないました。
まずはじめにモニターで異常履歴の有無を確認し、もちろん何もないので、日々の発電実績と一時間あたりの発電実績、瞬間的な最高発電量を拾っていきます。

その間ヤマゾーは、支店長に過去30年の札幌市の平均した日照時間、日射量とこの4月の日照時間、日射量を比べると明らかにこの4月のほうが上回っており、その中でシュミレーションより2割以上も少ないのはおかしいのではないか。ということを熱弁します(笑)

 

モニターで1日の最高発電量(22.5kWh)や一時間あたりの最高発電量(3.1kWh)のデータを拾っていくうちに、思いのほか発電量が伸びていないことが判明しました。しかし、ピーク電力といって、瞬間的な発電が4.4kWでているので、「う~ん(・・?」といって首をかしげていました。電気メーターとモニターの売電量を比べても異常がなく、発電した電気がきちんと電線に流れているとのことで、電力抑制等はかかってなさそうです。モニターを見たところでは、何となく発電してないなぁ。という感じはありますが、これといった異常は見当たりませんでした。ただ、ちょっとおかしいぞ!?という不穏な空気があたりを包みます。
ふと見ると、担当の支店長の表情も曇りがちになってきました。

ヤマゾー的には、「やっぱりか・・・」という悪い予感が当たりそうな時のなんとも言えない気持ちになりました。

そこで思い切って支店長にこう言いました。

「今一番心配していることは、点検の結果異常が見つからなかった時のことで、その時どうなるのか?ということ。シュミレーションには、発電量を保証するものではない。と書かれているので、その辺はどうなのかと。異常がないから仕方ないということにならないだろうか?だとすると、当初の予定(売電とお得になった電気料金分で10年以内で回収する)よりもかなり変わってくるので、このまま2割減の状態が続くのが誤差の範囲内ということでは困ります。正直、今は異常が出て欲しいと思っている。」と。

すると、支店長はこう言いました。

「ヤマゾーさん、ここまで(シュミレーションと)かけ離れていることと、出力が出てないことは明らかです。ここまできて異常があるから保障するとか異常が無いからしょうがないはないですよ。それはないです。これが普通ではないですよ。もし異常が出なくてもメーカーには対応してもらいます!」

と、力強い言葉をもらい、この一か月くらいずっと感じてきた発電実績に対する不満感とどこかおかしいんじゃないか?というモヤモヤした気持ちが晴れてきました^_^

パワコンを調べる

 

パワコンに電流計を刺して発電した電流の強さを計測します。

この日は雲の流れが速く、日が照ったり雲にさえぎられたりと変化の多い日だったので、雲の流れを見ながら数値を拾っていきます。発電量が刻々と変わるので発電した電流を計測するには困難な日でした。

いろいろな回線の検査していると、計測している社員の人が突然、

「んんっ!?」

と訝しげな声を上げたので、何かあったか!?と思い注目すると、

「あぁ、雲がかかったぁ(・。・;」と計測に困難が伴います。一旦中断し、雲が流れまた陽が射すのをしばし待ちます。
そして、再び陽が射すと「今だ!」と計測に入ります。すると今度は「あれぇ!?」と声を上げたのでこれは何かあったと思い、神経を集中して次の言葉を待っていると、「ダメだぁ。また雲がかかったぁ。。」と肩透かしをくらいます。この緊迫と落胆のジェットコースターに乗っている感じは、まるでゴチバトルのニアピン賞の発表の時のような空気でした(笑)

冗談はさておき、どこかしらに出力が低い箇所があったようです。これはきな臭いですな。

ジュールを調べる

 

いよいよ、屋根に上がりモジュール(パネル)からの電流の強さを測定します。我が太陽光発電所のモジュールは全部で16枚あり、4枚で1セットでそれが4セットで構成されています。

配置はこのように、4枚1セットの(アレイ1)とその他の3セット(アレイ2)されており、アレイ2の方は3列くっついていますが、発電した電気が流れる回路は1セットごととなっているため、スピヨ太陽光発電所は合計4回路あります。

そしてその1回路ごとの電流の測定をします。測定は先ほどの電流計を使いますが、パワコンのようにモジュールには電流計を刺すようなところはありません。どうやって測定するかというと、

 

このように挟み込んで測定します。このクワガタみたいになっている輪っかのところに通すだけで電流を測れるようです。

この時には雲もなくなり、スムーズに計測する事ができました。次々調べていくと・・・

「出てないわぁ。。。」と社員の方のため息まじりの声が。どうやら、アレイ1の1回路の電流が低いとのこと。どのくらい低いのかというと、ざっくりとですがアレイ2の3回路で10Aで、アレイ1の1回路からは0.6Aしか流れていないようです。(画像はアレイ1の測定時で、0.5Aと表示されています)

陽が当たっても当たらなくてもアレイ1からは0.6Aしか出ていないということで、この1列が異常ありということです。

アレイ2の3回路で10Aということは、10A ÷ 3回路 = 1回路あたり3.3A 流れていることとなり

アレイ1の1回路で0.6Aなので、約5分の1しか流れてません。この0.6Aというのはどの程度なのか聞くと、ほとんど発電していないに等しいそうです。原因はわからないが、思ったより発電してないのはこのせいだということです。

4回路のうち1回路がダメになっていたということは、今までの発電量は本来の3/4の発電量になっていたということです。75%ですね。

スピヨ太陽区発電所が稼働して以来、なんか思ったより発電してないなぁ。。。というモヤモヤしていた部分がかえってスッキリしました。

 

 

今後はどうなるのか?

今日の点検では、発電していないところがある。ということがわかっただけで、詳しい原因まではわかりませんでした。ただ、これだけはっきりとした異常が出ているので、メーカーも交えての話になりそうです。

今後の流れとしては、メーカー(Qセルズ)に報告した後、出力していないアレイ1の不具合がモジュールなのか配線なのか。そこから更にどの部分が故障しているか調査して判明してから、それを修理するか交換するか。という話になるということです。

早急に対処します。とのことでしたが、これからGWに突入するため、合間の平日にメーカーに連絡→GW後にメーカーから回答がきてからの調整→調査をして報告→修理or交換

素人の考えですが、今後はこのような流れでしょうか。結構かかりそうですね。Qセルズは東京にしかないようなので、こういった時の迅速性はどうなのかが問われるところです。販売店がその気でもメーカーに渋られたらさらに時間がかかる可能性もあります。

Qセルズは海外のメーカーなので、日本のメーカーよりも異常時の対応の情報が未知数です。こういったとき海外メーカーだとデメリットが生じてくるのか?経過を報告したいと思います。

 

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